北陸エリア予選

久しぶりに書きます

結果から言えば0-2ドロップという不甲斐ない結果になってしまいましたが、一緒に調整したMGRがエリアを優勝したので
そこに至った調整の記録を書きたいと思います

今回北陸エリアは1番最後のエリア予選であり、今回の限定構築戦の最終到達点でした
既存のリストを全て確認したあとに自分のリストを考えることが可能なので、メタが回る筈
というのが僕の見解でした

調整を始めることができたのが、僕が仕事の都合でアメリカに出張に行っていたため、本番である12月24日のほぼ1週間前である12月18日でした


12月18日
仕事が休みだったので、まずは足りないカードを買いあさり、昨日行われた新弾が使用可能で、カードプールが一緒である南九州エリアのTOP4を確認しました
まず1位に白緑サッヴァーク、そして2位にグスタフ
ここで新弾のカードスペックが高い、もしくはデッキタイプに対する理解度が低いために起こる、初見殺しが発生したことが分かりました
とりあえず優勝した白緑サッヴァークをらりるれろに協力してもらい、他のデッキ軍と回してみると、
雷鳴ノ裁キによる盤面の触りやすさ、そして命翼ノ裁キによる受けの強さ、加えてキラゼオスによる除去耐性
どれをとっても高水準で、2人ともデッキパワーの高さに驚きました
しかし、どうしてもしっくりこない
なにをするにもリソース不足に悩まされ、最速でサッヴァークを着地させることを重視したために採用された緑がどうしても終盤になると腐ってしまい
どのデッキと戦っても長期戦になるこのデッキタイプにおいてこれは致命傷になると考えました
僕たちはサッヴァークに可能性を感じたので、なにかいいリストはないかと再び北九州のデッキリストに目を通しました
そこで白単サッヴァークを発見
こちらのほうがマクーロを採用している分4t目のプレリュード→サッヴァークDGの動きに安定感があり、なおかつブーストに枠を割いていないため
後半戦にかけての息切れが解消されていました
見つけたらりるれろくんが早速これを組み上げて回してみると、やはり安定感が段違いでした
サッヴァークDGのヒット率も高く、リソースが切れにくく、完成度の高いリストであることが分かりました
しかしここでまた問題が発生しました

このデッキはどうやって相手の防鎧を突破するのか

白単というデッキカラーの性質上、単体除去がなく相手のメタカードに対して対抗する手段がない
BEST16に入賞していたグラスパーまでにも防鎧が採用されており防鎧を無視することはできないだろうと判断し、その前に甲信越で優勝していたメタリカをコピーして回してみる
予想通り防鎧を出されてしまうと、6t目までサッヴァークDGが着地できずにメタリカの盤面が出来上がってしまい、雷鳴ノ裁キ1枚では返せなくなってしまう
おまけに不動を出されると、今度は完全に盤面を触ることができなくなる

メタリカに当たると7~8割方負けてしまう

と、まず一旦サッヴァークの使用を諦めました


12月19日
帰ってきて彼女と会う約束があったので調整はなしxD


12月20日
そして、他のビートジョッキーや赤ジョーカーズ、メタリカ、グスタフ等を自分達なりに環境に合わせたチューニングを行っている間に、メタリカのタスリクと不動が強いことに気づきました
グスタフ、サッヴァーク相手に刺さるタスリク、サッヴァーク、グラスパー相手に出せばほぼ勝ちまで持っていける不動
この2枚を無理なく採用できるメタリカが1番強いのではないかと2人の中で1度意見がまとまりました
しかし、唯一勝つことが難しいのが赤ジョーカーズでした
カメライフでメタリカが採用している小型を全て焼くことが可能で、メタリカの展開の要であるクリスタを友愛の天秤で焼かれるため、相手にテンポを持って行かれ易い
極めつけにメラビートで盤面を飛ばされてしまい、マルハヴァン複数枚が盤面にないと負けまでもっていかれる
ここで、この環境において序盤の盤面をとれる「赤」という色が強いことに気づく

そこで僕が閃いたのが、その「赤」をサッヴァークに取り入れること

序盤をカメライフ、ジャジートランパーなどでとり、その後をサッヴァークDG→雷鳴ノ裁キで盤面をコントロールし続けること
これがハマり、メタリカ、ビートジョッキーに良い勝率がでるようになった
ここで金曜日に移動して、調整する予定だった今回のエリア予選の覇者MGRに連絡しました
彼も1人だけでデッキを組んで調整していたようで、1つ結論として赤ジョーカーズを提案してくれました
そこできいたスチームハエタタキの採用を聞き、カメライフよりスチームハエタタキのほうが、ビートジョッキーの2コスに間に合い、かつメタリカのタスリクに対して3t目に除去が間に合うことに気づきました
カメライフを全てハエタタキに変更し、ここで一旦リストが完成しました
小さな枚数調整はあるものの、ここで完成したリストを載せておきます

他のサッヴァークにはほぼ採用されていた、隻眼ノ裁キを全て抜き、殴ってくる対面に必ず必要になる命翼ノ裁キに寄せました
隻眼ノ裁キも強いのですが、フリーズが有効に働く対面よりも、盾を増やしたほうが有効な対面が多かったため、隻眼ノ裁キを抜きました
序盤の盤面をハエタタキとジャジートランパーでとったあとに、雷鳴ノ裁キでボードコントロールをとり、さらにその雷鳴追加された盾をジャジートランパーで回収することが可能であり、シナジーが素晴らしいです
また通常のサッヴァークではどうすることもできなかった不動をジャジートランパーでどかすことも可能になり、こちらも不動を採用しているので、サッヴァーク相手に一方的に詰みまでもっていくことができる
説明しているとジャジートランパーの方が役割が多いように見えますが、序盤に欲しいのはジャジー<ハエタタキなので、後半にマクーロで触ることも可能な点も含めて、ジャジー3、ハエタタキ4となっています


12月21日
時差ボケが直らず、返って即就寝xD


12月22日
どうしても早くデュエルマスターズをしたかったため、有給を使って金沢へ移動
MGRと合流して、最終調整に入りました
まずはお互いの意見を交換して、僕は自分の中の結論として赤白サッヴァークを提案
MGRの方は僕からの連絡を受けてからブレまくっているようで、特に意見はまとまってない感じでした
僕はメタが回って、サッヴァークとグスタフに圧倒的有利がつくメタリカが増えると予想して、メタリカに強く出ることができる赤白サッヴァークを使おうとしていましたが、MGRはそこまでメタが回ることはなくて、

純粋にメタリカが強いのではないか

と、意見してくれました
ビートジョッキー相手も先行を取ることができれば有利がつくし、
ジョーカーズ相手も僕とらりるれろとの調整では不利がついていたのだが、メタリカの動きにクリスタが絡むと意外と勝てる試合があったため、絶望的な相性差ではないという結論になりました
その時一度完成したリストがここにハードラックを4枚入れたもの

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優勝したMGRは不利だったジョッキーを重く見て、最世をスパシーバに変更して、不動を絡めて盾を増やすプランを採用していました

一方の僕は、明確な不利対面がグスタフしかなかった赤白DGを必死に練習していました
同系が増えると、裁キが絡んでくるとプレイが複雑になってくるため、練習が必須でした
・先出しサッヴァークDGで裁キを打つと、相手のサッヴァークDGで打った雷鳴ノ裁キと自分のサッヴァークDG+自分の盾の裁キで3枚の表向きを作ってしまうので、キラゼオスの着地を許してしまうのでダメ
・基本4t目の先出しは、後続でプレリュードとサッヴァークDGのセットを持っていない限り行わないこと、でないと相手のサッヴァークDG+雷鳴に対する回答がなくなってしまい、キラゼオスの着地を許してしまう
・基本後出しの方が相手のサッヴァークをどかすことが可能なため有利
・同系戦は不動で詰ませることが可能なため、不動を出すことはノーリスクでできる
ここまで行きましたが、実際は相手の先出しサッヴァークDGにこっちもサッヴァークDGを合わせたところで雷鳴なくて負けました・・・


12月23日
野々市CSに参加していました
結果はBEST16と微妙な感じ
重要なのはその間に行われている

同じカードプールの北九州エリア代表決定戦の結果

本戦のBEST16にグスタフが6人もいて膝から崩れ落ちました
しかも優勝がグスタフ
正直意味が分からなかった
メタリカ相手に絶望的で、更にビートジョッキーに先行を取られると非常に辛い、赤ジョーカーズにもあまりいい勝率は出なかった
リストを見ると受けもクロックに寄せてあり、ジョッキー相手にどう勝てたのかが理解できなかった
真剣に調整したのであればグスタフを使うって選択肢に至るわけがないのに
対面を見るとサッヴァークDGに勝ち散らかしてて、なるほどなとはなりました
でもどのサッヴァークも白緑か白単のカラーリングで、僕と同じカラーリングは1人も見かけませんでした
防鎧への対策を行ってなけりゃ勝てるはずもない環境でランプを3枚にする意味も分からなかったし、白緑や白単のサッヴァークに落ち着く意味も分からなかった
今まで調整してきたことが全て水の泡になってしまって半分自暴自棄になっていた僕は、いろいろ考えたあとに

ここまで練ったデッキを捨てて、メタリカに逃げたくない

という謎の思考回路に到達
勝つために調整してたのに何を考えてるんだとその時の僕を殴りたい
直前までMGRに「やめとけ後悔するぞ」と止められながらも赤白サッヴァークを使うことを決めました


12月24日
結果は僕が0-2ドロップで、MGRが優勝
初戦でグスタフに負けて、そのあとに白単サッヴァークに負け
グスタフへの負けは割り切っていたけど、同系戦は構築に差がついていた筈だし、
ただただ引きが噛み合わずに相手の理解度の低いぶっぱムーブに屈してかなりあったまりました
本戦のデッキ分布をみる限りだと僕のデッキ選択はあながち間違いじゃなかったし、ああこんなもんかって感じです





エリア予選を終えての感想は

メタを自分の中で勝手に回して空回りすんな、他のプレイヤーはここまで考え込んでない

です
強いと思ったデッキをメタるんじゃなくて、素直にその強いデッキを使えばいい
今回得た学びです

モチベ消し飛んだので来年までやってるかはわからないですけど
やっていたら今回の教訓を活かせたらいいなと思います

それでは